第6回 三重看護研究会学術集会 大会長からのご挨拶
ごあいさつ
日頃は、三重看護研究会の活動にご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。
第6回三重看護研究会学術集会を、令和6年5月25日(土)、三重大学医学部看護学科棟にて開催いたします。今回の学術集会のテーマは、「“人”の尊厳をまもる~ありたい姿でいられるような看護をめざして~」といたしました。
看護職の倫理綱領の第1条には、「看護職は、あらゆる場において、人々の健康と生活を支援する専門職であり、高い倫理観をもって、人間の生命と尊厳及び権利を尊重し行動する」と掲げられています。しかし、看護実践の現場では、その“人”の意向に添うことができたのかと思い悩んだり、倫理的ジレンマを感じたりすることが少なくないのではないでしょうか。超高齢、多死社会を迎え、看護の需要がさらに増加していく近い将来において、その悩みやジレンマも、いっそう増えていくことが危惧されるところです。
誰もが、たった一人のかけがえのない存在として尊重される社会であってほしいと願っています。看護の対象となる“人”も、教育や研究の対象となる“人”も、そして看護や教育を提供するその“人”自身も尊重される現場であり続けたいものです。サブテーマの「ありたい姿」には、看護の対象となる人が「ありたい姿」でいられるような看護を提供できることをめざすとともに、看護を提供する人自身も看護職として「ありたい姿」でいられる現場をめざしたいというメッセージを含んでいます。
基調講演には、北海道医療大学名誉教授の石垣靖子先生をお迎えし、「人権と尊厳を護る看護の役割」をテーマにご講演をいただきます。また、新たな取り組みとして、会員が主体的に企画・運営し参加者と意見交換をはかる交流集会も募集いたします。様々な場におられる看護職が改めて『“人”の尊厳をまもる』をテーマに、ともに考え、歩む力を得られる機会となればと願っております。
多くの方にご参加いただけるよう、今大会も現地開催とオンラインを併用したハイブリッド形式にて準備をすすめております。皆様のご参加をお待ちしております。
第6回三重看護研究会学術集会
大会長 福永 稚子(三重大学医学部附属病院)
副大会長 片岡 三佳(三重大学大学院医学系研究科)