第5回 三重看護研究会学術集会 大会長からのご挨拶
平素より、三重看護研究会の活動にご理解とご協力を賜り、ありがとうございます。
近年、感染症や生活習慣病の蔓延、貧困、健康格差、高齢化、大規模災害の多発など、健康を脅かす要因は複雑・多様化しています。さらに看護の対象も異なる文化、習慣、多様な価値観を持つ人々に変化しています。
また、今般の新型コロナウィルス感染症のパンデミックは、人々のライフスタイルやワークスタイルを大きく変化させました。保健・医療・福祉の現場においても医療提供体制や療養環境に影響を与え、当たり前のように行われてきた連携や教育、活動の見直しを余儀なくされています。
しかし、そんな状況においても、看護は常に対象である”人“の尊厳を守り、その人にとっての最善を追求し続けてきました。また、改めて人と人とのふれあいの大切さやつながりによって、実現できることを数多く経験してきました。
私たち看護職は、これらの経験を活かし、今後ますますグローバル化が進展する社会に柔軟に対応しつつ、新たな看護を創造していく必要があります。
そこで、今回の第5回学術集会のテーマを「多様性の時代における新たな看護の創造-価値観を認め合い、ふれあい、つながろう-」としました。本学術集会が、ウィズコロナ時代の新たなつながりを創造する機会となることを願っております。
多くの皆様からのご参加をお待ち申し上げます。
学術集会当日、伊勢の地で皆様にお会いできますことを楽しみにいたしております。
第5回三重看護研究会学術集会
大会長 松本 ゆかり(伊勢赤十字病院)
副大会長 大平 肇子 (三重県立看護大学)